財団、江本純子『常に最高の状態』(公式HP
派手な演出もなく、舞台転換もなく、俳優も女性五人という比較的シンプルな演劇。ギャラリーのロビーらしきところが舞台として設定されており、『東京ノート』を彷彿とさせないこともない。「劇団、江本純子」(名前が変わった)による二年前の作品の再演であり、どんな財団だっけ? と思い出してもらうため選ばれたそうで、平田オリザにとっての『東京ノート』のように、代表作として意識されている作品なのかもしれません。

決してつまらなくはないのだが、特別おもしろいわけでもない。いや、笑えるのは間違いないし、かなりウェルメイドな公演であったのだが、飛び抜けて優れているところがあるのかと問われると、微妙。

舞台は前衛(?)的な、いかにも売れてない美大出身アーティスト(よく知りませんけどね)って感じの人々のグループ展会場。娘の作品を見に来たオバサンとその妹のオバサン、そしてグループ展に作品を出している若い女3人の会話劇。もうこの設定を見ただけでおもしろくなるな、というのはわかるし、実際おもしろくなってて、120分間ずっとおもしろいままなのですが、どうも120分に収まってしまっている気がしないでもない。話はあくまで日常的な範疇を超えず、超えないのが悪いというわけではないのですが、もう少し緩急があってもいいんじゃないかと思ってしまった。

しかし女優陣は素晴らしかったですね。演技も見る人によっては過剰と感じるのかもですが、僕は好きですし、なにより存在感のある女優が揃っていた。例によって松本まりかも出ていて今回観に行ったのも彼女目当てという側面があったのですが、満足でした。

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