「古文は外国語」という人がいるが、まずそれは嘘だ。古文はあくまで昔の日本語である。間違えてる人を何人も見てきたが、受験古文でするのは「日本語訳」ではなく「現代語訳」である。古文と現代語の間には確かな繋がりがある。英語の学習のように単語帳やら構文やらをばしばしやるのは、はっきり言って非効率的である。

では、なぜ古文を読めないのであろうか。とりあえず『古文の読解』という本を読んでみるのがベターなのであるが、僕もいくつか原因になりそうなものをあげる。

まず一に、いわゆる「古文常識」の欠如だ。国語や日本史の得意な人などはなぜかそれなりの古文常識を持っていたりするのだが、自信のない方は一度確認してみるのが良いかもしれない。例えば、当時の貴族の服装、邸宅の調度品、位の上下、権力者は誰か、どういった者が敬わられどういった者たちが付き従っているのか、等々。

こういったことは学校の授業等でも教えてくれるのであるが、抜けてしまっている者は早い段階で一冊読んでおくべきである。読書慣れしている者ならそれだけで成績の伸びることもあり得る。あえてあげるとすればオススメの書籍は『マドンナ古文常識217』であるが、はっきり言って本屋で自分で好きなもの、おもしろそうなものを買えば良い。

ではその二。助動詞の使い方である。

助動詞の学習を疎かにする者が多くいる。すなわち、「接続なんかどうでもいい」「フィーリングで判断」等と言う者たちである。確かに頭の良い者であれば「フィーリング」でそれなりの点数を確保できてしまうのが古文なのだが、難関大学ではそうはいかない。綿密な助動詞の識別、意味の判断が必要となるのだ。なぜか? 助動詞の識別、意味の判断は、後で述べる主語の確定において不可欠なのである。

僕の実際に使った助動詞の学習においてオススメな書籍は『古文解釈の方法』であるが、これを読む前に、例えば助動詞の語形変化や意味の種類等はしっかりと暗記しておきたい(暗記だけで解ける問題も多い)。学校の授業でも暗記を要求されるとは思うのだが、学校の先生が信用ならない、サボってしまったという者には、『歌でおぼえる古典文法・文学史』。暗記に役立つ書籍である。

その三、古文単語。先ほど「ばしばしやるのは非効率的」等と言ったがそれは半分嘘で、最低限の古文単語(現代では使わない重要語)は、やはりしっかり暗記しなければならない。オススメの参考書は『マドンナ古文単語230』。「足りない」とよく言われるが、これにのっていない古語は実際に問題を解いていきながら出てきたのを覚えるのがベターである。が、そんな時間ないそんなやる気ない国語苦手という者は『古文単語ゴロ565』をやりましょう。おもしろい本です。あと、『読み解き古文単語』という本が、古文好きにとってはおもしろいし古文単語も覚えられて一石二鳥。

その四、これは実際に古文を読んでいる時に必要になるものだが、主語の判断である。古文に限らず、日本語は「主語」の必要ない言語だと言われる。それは、敬語や助動詞から主語を特定することが可能だからだ。はっきり言って古文の問題は「主語の確定」を中心にプラスアルファによって成り立っているし、そのような問題が「良い問題」であると勝手に思っている。

主語の判断は、敬語と内容と古文常識によって行う。先生が敬語表現を重点的に教える所以である。尊敬語の種類の判断(敬語表現の知識)→その場にいる人物の判断(古文常識)→その内容を実行する人物の判断(助動詞(受身、伝聞推定等)、古文常識)→主語特定、といった具合だ。これをできるようになることが、受験古文学習の到達点であると思う。

敬語表現についても『古文解釈の方法』において解説されている。また、受験に必要な尊敬語謙譲語丁寧語はあまり多くない。すべて覚えてしまおう。

まとめると、個人的に不可欠なオススメの参考書は『古文の読解』『古文解釈の方法』『マドンナ古文単語230』の三冊。どれも読んで損はない名著である。問題演習はまた必要なのであるが、文系国立志望者や理系生徒が古文に時間をかけすぎるのは「非効率的」であるので、実際に受ける大学の難易度によって、『中堅私大古文演習』等の簡単なもの、『古文 (河合塾SERIES)』『古文解釈の完成 中・上級問題集』等の難しいものをやり、その後はもう過去問を解いてしまうのが良いだろう。

以上、素人元受験生のオススメ参考書と戯言でした。古文は大好きだったしそれなりに得意だったので、思いをぶつけてみました。オススメ参考書等と言いましたが、参考書は、実際に本屋で見て「読めそう」「最後までやれそう」なものを「惜しまず」買いましょう。志望校合格のために欠かせない書籍かもしれませんから。

追記:
漢文は『漢文早覚え速答法 パワーアップ版 (大学受験VBOOKS)』の内容を最低限マスターし、あとは過去問等の問題演習をやりながらで十分。漢文に時間をかける意味をあまり感じない(志望校で漢文の比率がでかいなら別だが)。もう少し堅実にやりたいなら、『漢文道場』か。しっかり学びたい、得点源にしたい、文学部で日本文学をやりたいというなら『漢文法基礎 本当にわかる漢文入門』を読むと良い。問題演習には1日1題30日完成のシリーズが安くておすすめ(これは古文に関しても)。

受験記:文系数学の学習について(文系のセンター生物)

タグ:, , , , . カテゴリー:雑記・評論・まとめ.
コメント:無し

« »