天地明察冲方式ストーリー創作塾 冲方式ストーリー創作塾

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冲方丁(公式サイト)・・・難しいペンネーム。これで「うぶかた とう」と読む彼ですが、最近『天地明察』で本屋大賞を受賞しにわかに話題にのぼりました、よね? というか、僕は知りませんでした。調べてみると『蒼穹のファフナー』というアニメのタイトルは知っていましたが、その脚本等もやっている方で、SF小説やライトノベル、ゲームやアニメのシナリオ等を書く一方、本屋大賞、吉川英治文学新人賞、北東文芸賞という3つの賞を受賞した『天地明察』は時代小説、と幅広く活躍されている様子。

実は彼、僕の通う高校出身だったのです。ぶっちゃけ吾輩も小説家になる野望を抱いていますが、先輩にこういう方がいらっしゃると少し心強い。

しかし、心強いだけで特に何もないのですが、昨日本屋で『天地明察』と『冲方式ストーリー創作塾』を見かけたので後者を購入してみました。「キミにも『マルドゥック・スクランブル』が書ける!!」という帯――僕は寡聞にして『マルドゥック・スクランブル』を知らなかったのですが、どうもSF大賞を受賞した小説らしい。内容では、冲方氏の着想~プロットにおける実際のメモを中心に、冲方丁流の創作論が述べられている。熟読はしていないのですが軽く感想……おもしろい。

小説家になる野望を抱く人物が本の感想に「おもしろい」としか言えないってどうなのという感じですけど。えー、プロットやそれ以前の段階でプロ作家さんがどういうことをやっているのか、その実物を見たのは実はこの本が初めてでした。それが、おもしろい。どこから着想を得たか、というのは、例えば宮崎駿『風の谷のナウシカ』は堤中納言物語の『虫愛づる姫君』とギリシア神話に登場する王女ナウシカアから着想を得たとコミック版一巻に書かれていましたが、そういうのを読むと、作家さんが一気に近づいてくるんですよね。そして、新たな着想は自分の中には存在しえないと思い出せるのです。

あと、えっと……熟読どころか、パラパラとしか読んでないので、なんとも言えないのですが……この本の、ライトな文章はあまり好きでないです僕は。やはり、こういう文章の多いライトノベルとは相容れないようです。おもしろく書こうという意思がひしひしと伝わってきて、しらけてしまうんですよねぇ……。しかし、内容は本当におもしろい。こういうライトな作品の作家さんの創作論って、あまりないのでは? と思います。この本の最初の方にもありましたが、創作論は偉い作家さんが書かなきゃ役にたたない、ということではぜんぜんないんですよね。冲方氏には失礼ですが、大江健三郎や夏目漱石よりも近しい作家さんである彼の技術、方法論の方がよっぽど参考にしやすく実行にうつしやすいのです。いくら創作術に関する本を読んでも、実際に書かなきゃなんの意味もないんですけどね!

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