サライ 柴田 昌弘

“近未来、遺伝子学の暴走により人類は16歳を過ぎると異形の怪物に変貌してしまう世の中になっていた。そんな世界で活躍する護衛メイド「サライ」と彼女の出生と世界変貌の謎に迫る物語である。”とwikipediaより。主人公サライはメイド協会に属する護衛メイドなのである。この設定だけで感じとれるかもしれないが、非常にエロい漫画である。エロい上に残酷な描写があることもある。

しかしそういった、一般に対してマイナスに作用する要素を補ってあまりあるほどの魅力がこの漫画にはある。

まず一点、純粋におもしろい。文明の崩壊した世界が舞台、といえば僕は『風の谷のナウシカ』を思いだすが、あのナウシカ並みに作りこまれた世界観の中で個性ある人物たちが生き、戦い、惹かれ合い、死んでいく様は読んでいてまったく飽きない。メインであるだろう戦い方も毎回異なっており、またとてもかっこいい。そして時には涙し、時には笑える場面もある。

二点目、それはメッセージ性だ。ネタバレを避けるべく細かくは書かないが、この世界の文明は人間の手によって崩壊した。そして現代人もまた、文明を破壊する力を持っている。一歩間違えれば、サライの世界のような混沌とした世界になりうる。そのことへの警鐘をサライは鳴らしている。

ほかに考えさせられるのは、ほかならぬ人間の在り方についてだ。人間ではなくなってしまう運命を背負った人たち、本来の人間とは姿の異なる人々。彼らは果たして不幸なのか。健全でなければ幸せでないのか。答えは人それぞれであろう。

他にも絵がかなりきれいであったり。作者の魂のこもったかなりの力作であると思う。ラストもとても素晴らしく、感動する。書店で見かけるのはなかなか難しいが、エロやグロに耐性があり、ファンタジーかSFの好きな人には絶対に読んでほしい。そうでない人にも、ぜひ読んでほしい。とにかくオススメな全19巻である。

最近漫画ばかり読んでるなぁ・・・・・・ではノシ

タグ:. カテゴリー:感想・批評・レビュー,漫画.
コメント:無し

« »