化物語(上)
『なでこスネイク』
数ページに及ぶ主人公と神原の会話が異様におもしろい。文字媒体であることを利用したギャグというのも初めて見た気がする。センスいいなぁ。作中一番好きになった女の子は撫子。ぼ、僕は大人ですから撫子の裸を見てもいやらしい気持ちになったりはしないですけど。

『つばさキャット』
えー、終わりかよ~と思わせるなかなか素敵な終わり方だった。人間と怪異の関係というものはどこか現実の人間と自然の関係に似ている。ただそこにあるだけ。ただそこにあるだけで、人間が勝手に傷ついたり癒されたりするだけ。作者が意図したしていないに関わらず、怪異=自然と読むと立派な環境保全思想が見えてくるような気がする。
『つばさキャット』からこの化物語のまとめとも言える障り猫のセリフを引用したい。

「怪異――怪しくて異にゃるもの、にゃ。人間とは違うもの――だからこそ、俺らは慣れられてしまっちゃおしまいだにゃ。そうにゃってしまえば、怪しくもにゃいし異にゃってもいにゃい。俺らは、信じられ、怖れられ、恐がられ、疎まれ、奉られ、敬われ、嫌われ、忌まれ、願われにゃくてはにゃらない――だからこそ存在しうるんにゃ」


所詮ラノベ、しかし大人気ということで読んでみましたが、なかなかおもしろかったっす。高価なハードカバーなだけはある。しかしラノベの定義って曖昧ですよね。これは所詮ラノベだいやこれはラノベじゃない文学だという会話をよくしますけど、ラノベってなんだって聞かれると答えるのが難しい。中高生あたりの若年層を対象にした萌え萌えなイラスト付き大衆文学、とでも言うのかな。僅かしか読んでないのでわからないですけど、ライトの名に恥じない一人称の軽快でさくさく読める文章が売りなのでしょうか。あと、アニメ調の萌え萌えなイラスト。それらによって容易にアニメ化され、それによってさらに売れていくのですから、羨ましい商売です。

ところでこの『萌え』という言葉の意味って、ちょっと言葉では説明しづらいですよね。それもそのはず、この新しい日本語は言葉で説明しづらい感情に輪郭を与えるために作られたものであるはずだからです。世界に存在する多種多様な事象の中でも人間の感情というものは非常に複雑で理解しがたく表現しにくいものです。嬉しい、悲しい、萌えといった感情を直接定義した言葉を使わなければ日常レベル、会話の中で表現できないのですから。新明解国語辞典によると“嬉しい……自分の欲求が満足されたと感じて、その状態を歓迎する気持だ。”とあります。そんな気持ちを『嬉しい』一言で示すように、『萌え』という言葉も複雑な心境、『好き』とも『エロチック』『いやらしい気持ちになる』とも違う独特な感情を表しているのですよ。違う?

はてさてライトノベルの人気は凄まじいものがあります。つい先日まで我が高にオーストラリアからの留学生5、6人が来ていらっしゃいましたが、そのうち2人がハルヒスズミヤが好きですとのたまいましたからね。おそらくそれはライトノベルでなくアニメを見たのでしょうが、ライトノベル原作のアニメが世界規模で人気、というのはおもしろいものです。アニメの動画が違法にアップロードされているせいなのかなぁ?

何言ってるのかわかんにゃくにゃってきたにゃ……あんまり駄文を撒き散らして我が頭の程度を知られてしまうのもあれにゃんで、そろそろやめるにゃ。まあ、とにかく、こういう小説もたまには良いよにゃ! ってことにゃ。さいにゃら~。

化物語(下) (講談社BOX) 化物語(下) (講談社BOX)
西尾維新

化物語(上) (講談社BOX) 傷物語 (講談社BOX) 偽物語(上) (講談社BOX) 偽物語(下) (講談社BOX) オリジナルドラマCD 佰物語 (講談社BOX)

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