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    プレーンソング / 保坂和志

    ぼくと、ぼくらの夏 / 樋口有介

    日の名残り / カズオ・イシグロ


    ★★★★★

    物語は記憶を矯正し位置づける。記憶は物語を捏造しそこからはみ出る。

    『日の名残り』の主人公の執事スティーブンスに焦点化された一人称の語り手はロッジ『小説の技巧』においていわゆる「信頼できない語り手」の例として挙げられているが、彼の信頼のできなさは、記憶と物語(書かれたものに限らず、巷にはびこるあらゆる物語)の信頼のできなさである。記憶と物語(の欲望)に忠実なこの語り手は、ある意味では非常に信頼に足る。そして、記憶と物語の信頼のできなさ(と自身のジョークのつまらなさ)を、物語ることによって知った語り手の、(「斜陽」物語を裏切る)ささやかな未来=ジョーク。

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    夜行 / 森見登美彦


    ★★

    エンターテイメントとしての質は高いのだろうが……。いつも森見登美彦をおもしろく読めるのであればおもしろく読めるだろう。森見登美彦を超えるものはない。

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    路面電車 / クロード・シモン,平岡篤頼訳

    挟み撃ち / 後藤明生


    ★★★★

    物語でなく細部で読ませるおもしろさ。そし最後の段落が見事、見事な構成で、感動的でさえある。

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    センセイの鞄 / 川上弘美


    ★★★★★

    丁寧に書かれた傑作恋愛小説。例えば「浴衣の中の自分の乳房」に触れてから、男の部屋で「ゆうぐれの灯にくる大蛾さみしそう」などという句を詠むことになり、それから描かれる微かな濡事、この驚嘆すべきバランス感覚。何か大きなことの起こるわけでもなく、しかし軽妙やユーモアと細部の心楽しい描写で読ませる、抑制のきいた文章。懐かしき小説の魅力。

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    サザーン・リーチ三部作 / ジェフ・ヴァンダミア

    ★★★★

    描写に歩くことやドライブや自然への愛が感じられて良い(奥さんへの愛……は感じすぎか)。最初はけっこう怖くて良いのだが慣れてくると飽きる感じはある。しかし読ませる。

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    美晴さんランナウェイ / 山本幸久


    特別悪いわけではないが、おもしろくない。そして、女の色気へのこだわりはわかるが、気持ち悪いのがきつい。

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    寄港地のない船 / ブライアン・W・オールディス


    ★★★

    すらすら読めておもしろく、後味も悪くない(読み方によるが)。さすがに古いが。

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    雪 / オルハン・パムク

    そんな日の雨傘に / ヴィルヘルム・ゲナツィーノ


    ★★★

    陰鬱でありながらユーモアのある、狂気に接近しながら常識の側に立つ語り手の妙……しかし、ちょっとポジティブに過ぎて。

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    クリュセの魚 / 東浩紀


    ★★★★

    こういう美少女に抵抗感を覚えるようになってしまった。しかし書いてることはかっこいい。届かないことで届き続けるメッセージ。

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