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  • WINDOW / Drop’s

    台風クラブ / 相米慎二

    祖谷物語 / 蔦哲一朗


    ★★★★★

    涙の出る美しさ。とにかく緑が美しい。田舎で過ごしているときと都会で過ごしているときで人の顔は変わるものだが、武田玲奈は見事に田舎と都会を演じている。

    カテゴリー:映像

    Helpless / 青山真治

    共喰い / 青山真治

    シェル・コレクター / 坪田義史


    悲しくなるほどつまらない。あまりにもステレオタイプな登場人物たちと聞き覚えのある物語で、何か痛烈な仕掛けがあるに違いないと信じて観ていたが、絵としてちょっと綺麗なだけのクソみたいなエンディング。

    カテゴリー:映像

    おとぎ話みたい / 山戸結希


    ★★★★★

    傑作。山戸結希の書く、「哲学的」と呼ばれる独特の台詞、どこか、無理をして難しい言葉を使っているという感じがあり、『5つ数えれば君の夢』を観たときには苦手だなぁと思ったのだが、しかし「少女」というテーマをはっきり打ち出している『おとぎ話みたい』では、「少女」の不安定さ、たどたどしさ、イタさとその「哲学的」な無理な語り方が完全にマッチしている。思えば『5つ数えれば君の夢』も「少女」モノだったわけで、そういう見方をできてれば、山戸の脚本をもっと深く楽しめたんだろうなぁと今更思う。後に観た山戸のデビュー作『あの娘が海辺で踊ってる』も然り。映像も天才的。暗い田舎道をはしゃいで踊りながら歩くヒロインの「少女」的不安定さ、それを捉えるカメラさえも「少女」めいていて美しい。

    カテゴリー:映像

    怒り / 李相日

    オーバー・フェンス / 山下敦弘


    ★★★★

    原作者・佐藤泰志を感じる良い映画。蒼井優の見事な演技。しかし、映画から離れるが、こんな救いのある小説を書きながら、彼が結局は自殺したことを思うと、きつい気分になる。

    カテゴリー:映像

    風切羽 / 小澤雅人


    ★★★★

    母(母は増殖する。母の行動をなぞる姉、母の身体(強調される胸、生理)に近づく自分)=自分から逃げる(街の多くの人間に知られている)女と自分を探す(街の人間は誰も知らない)男が夜の街を自転車二人乗りで走る。そして最後には父親を殺す。フラッシュバックとして描かれる幼少時代の虐待や施設のシビアな人間関係はキツく、街の明かりの描写(立ち並ぶマンションの窓の明かり、自分はそのどれかであってもいいはずなのに……と私自身も抱いたことのあるあの感情)や二人の会話はエモく、なかなか良い映画なのだが、終わり方はふーんという感じ。

    カテゴリー:映像

    15才 / 前田憂佳, 根本好伸

    夜行 / 森見登美彦


    ★★

    エンターテイメントとしての質は高いのだろうが……。いつも森見登美彦をおもしろく読めるのであればおもしろく読めるだろう。森見登美彦を超えるものはない。

    カテゴリー:

    ユリシーズの瞳 / テオ・アンゲロプロス


    ★★★★★

    映画自体も傑作なのだが、池澤夏樹のつけた邦訳字幕が光っている。“ここが終点と思っていても おかしなことに いつもいつも 終わりが始まりだ”

    カテゴリー:映像

    百万円と苦虫女 / タナダユキ

    断片的なものの社会学 / 岸政彦


    ★★★★

    社会学ではなく、社会学についての本という印象。社会学というものには冷たいといったイメージを持っていたが、そして実際に冷たい(本書の言葉では「暴力」か)のだが、その芯にある人間性を感じさせる本。「セクハラヤジ」を受けた女性議員のかすかな「笑い」への鋭く暖かな視線は特に印象的。しかし、ただの良い本、でもある。

    カテゴリー:

    20歳の約束 / 長澤茉里奈, 井ノ元浩二

    海街diary / 是枝裕和

    書くことについて / スティーブン・キング, 田村義進訳


    ★★★★

    村上春樹の元ネタの一つ(?)。推敲の例がすばらしい。長い。

    カテゴリー:

    路面電車 / クロード・シモン,平岡篤頼訳

    忘れないと誓ったぼくがいた / 堀江慶

    挟み撃ち / 後藤明生


    ★★★★

    物語でなく細部で読ませるおもしろさ。そし最後の段落が見事、見事な構成で、感動的でさえある。

    カテゴリー:

    渋谷 / 藤原新也

    百円の恋 / 武正晴


    ★★★★★

    最高。基本的に全部良いのだが、演技だけでなく肉体からクライマックスに向かっていく安藤サクラがすごすぎるし、エンディングのクリープハイプがまた良い。見終えたときの高揚感よ。

    カテゴリー:映像

    この国の空 / 荒井晴彦

    MOGA / 最上もが, 桑島智輝


    被写体が悪いというわけでなく、全体として色気のない写真集になっている感じがする。なぜだろう、作られすぎ? こういう写真、好きな人は好きそうだが……。

    カテゴリー:

    花とアリス / 岩井俊二


    ★★★★★

    美しく、それでいてナチュラルな女優による、観ていて心地よい美しき青春。細部の会話、仕草、エピソード、キャラ造りの巧みさ。岩井俊二流の色彩、不意に挟まれる、観る者を緊張させる奇妙なショットとユーモア。

    カテゴリー:映像

    2つ目の窓 / 河瀨直美


    ★★★★

    脱童貞物語、もとい、直球の(陳腐な?)成長物語。奄美の人々は大人に、東京の人々は幼稚に見えるのだが(東京から来たマザコン童貞、虹郎=界人。それに比べて奄美出身の吉永淳=杏子「セックスしよ」)、もう東京を舞台にこのような物語は作れないのかもしれない。村上虹郎の演技は相変わらずきついのだが、マザコン童貞という役を考えると良い演技なのかも? 吉永淳はナチュラルで大変良いが、役として普通の女子高生のはずなのに歌が上手すぎて引く。映像はとても美しい。そしてヒロインの母親の臨終、奄美方言の歌と踊りに号泣……。

    カテゴリー:映像

    ゆ、ゆ、ゆきりん・・・ / 柏木由紀, 箭内道彦


    「リアル感、プライベート感」なるものを表現しようとしているようだが、下手な写真だとしか感じられない。被写体が好きでもこれは楽しめない。

    カテゴリー:

    野火 / 塚本晋也


    トラウマの描写も、飛び散る肉片の描写も、ホラー・スプラッターじみている。我々の体験したことのない戦争というものが実際にこういう映画じみたものだったとしても、私としてはこのような描写で大岡昇平「野火」をやってほしくなかった。

    カテゴリー:映像

    木屋町DARUMA / 榊英雄

    センセイの鞄 / 川上弘美


    ★★★★★

    丁寧に書かれた傑作恋愛小説。例えば「浴衣の中の自分の乳房」に触れてから、男の部屋で「ゆうぐれの灯にくる大蛾さみしそう」などという句を詠むことになり、それから描かれる微かな濡事、この驚嘆すべきバランス感覚。何か大きなことの起こるわけでもなく、しかし軽妙やユーモアと細部の心楽しい描写で読ませる、抑制のきいた文章。懐かしき小説の魅力。

    カテゴリー:

    moi -モア- / 石原さとみ, 大橋仁撮影


    ★★★★

    飛行機内の石原さとみ、喫茶店の石原さとみ等々、どこか日常的な感じがして、なかなか良い(無論水着なんて非日常的なものは着ていない)。切実なのかどうかは知らないが、大量生産的なポエムには苦笑。

    カテゴリー:

    ユニボールエア 0.5mm 0.7mm / 三菱鉛筆



    ★★

    確かに名前のとおり独特なふんわりとした書き心地でおもしろくはある。線の太さが変えられるというような宣伝文句にも偽りはないが、しかし、太さが変えられるから何なのという感じもする。筆ペンのように書けるわけでもなく……普段から使う気にはならないが、気分転換には良いかも? (なおRHODIAでも少々裏抜けする。)

    カテゴリー:

    サザーン・リーチ三部作 / ジェフ・ヴァンダミア

    ★★★★

    描写に歩くことやドライブや自然への愛が感じられて良い(奥さんへの愛……は感じすぎか)。最初はけっこう怖くて良いのだが慣れてくると飽きる感じはある。しかし読ませる。

    カテゴリー:

    世界史 / ウィリアム・H・マクニール, 増田義郎・佐々木昭夫


    ★★★

    教科書よりは人文学の香りがするが、基本的に世界史を勉強したことがあれば、知ってることばかりでやや退屈。世界史の中の日本が外部から語られているのを読むのはけっこうおもしろいか。しかし、学部生にこれが流行る理由はわからない……。

    カテゴリー:

    SWITCH 16.02

    ムーミン谷の彗星 / トーベ・ヤンソン, 下村隆一


    ★★★★

    終末の描写は90年代にも通じるものがある。インテリがたくさん出てきておもしろい。おそろしいものを前にして右往左往したり諦観に沈んだりするインテリや活動家と、見ようとしない女の子といったどこか寓意的なキャラクター設定が大人にもおもしろい。一方で暗闇や宇宙や洞窟、家や両親などの描写は、こどもの頃に抱いていたイメージを思い出させ(本当に「思い出し」ているのかは疑問だが)、やはりこどもにも響く物語なのだろうと感じさせる。基本的に良い訳だという気がするが、ちょっと訳のままだと意味のわからないところもあるような。

    カテゴリー:

    鴨川ホルモー / 本木克英

    海を感じる時 / 安藤尋

    美晴さんランナウェイ / 山本幸久


    特別悪いわけではないが、おもしろくない。そして、女の色気へのこだわりはわかるが、気持ち悪いのがきつい。

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